なんてことはないんだけどさ
西武新宿3番線ホームに並んでるときにふと視界の端っこに入り込むスニーカーに見覚えがあって顔をあげたらそこには中学生の時の同級生が居ましたよって話

なにも一回目じゃなく2回目、この前も似たような時間に会ったのだからバイトか何かなのだろう

なぜか同年代の全ての女子が当たり前のように大学にいっててそれなりに崩れたような生活をしているなんてそんな気がして居たのだけれど
そして彼女もそうだと思ったけど何故だかなんとなくそんな気がしなかった

本当のところただの一言も話してなければ向こうは気がついてもいないのだから
なにもわかりゃしないけれど

ただそれでも8年近い月日はだいぶ僕らを大人にした。あの頃できなかったことも今では多くできるようになった。

まだまだできないことが多い中でいつかもしまた彼女と遭遇することがあるなら話しかけてみたいと思う。

そこに恋愛やなんやかんやの雑念のようなる感情は存在しなくて
ただ一つの本の重く硬い表紙をめくって一ページ目を開くようなそんな感じのものなのだ。